所内研修

所内研修 令和4年8月分

2022年8月23日

月1回ですが、全体会議の中で所内研修を行っています。(8月10日実施)
今回は、インボイス制度の〇×問題を5問行いました。TKCシステムの機能研修(レシート入力方式)、システム対応の時期等の報告がありました。

システムの対応について

Q取引先が適格請求書発行事業者かどうか分からない。

A 取引先ごとに事業者登録番号を入力・更新出来るようにします。なお、法人番号が登録されている場合は、法人番号から事業者登録番号を自動更新します。
法人の事業者登録番号は分かりやすいです。法人番号の頭にTをつけただけなので探すことは可能です。一方個人事業者の適格請求書番号は任意の数字のため名前からは、適格請求書番号を探すことが難しくなっています。(データを収集したとしても、同性同名で住所地まで登録されていない場合は分からないため)

自動更新をするためにはパソコンに条件があります。

  • 会計システムを使っているパソコンがインターネットに繋がっていること。
  • 取引先コードで取引先名を管理していること。(取引先明細は取引コードで管理しているため)

売上インボイスの発行について

ペポルインボイスの送信及び控えの保存(電子取引)に対応します。
(令和4年8月19日に㈱TKCは、国内初のペポルサービスプロバイダーに認定されました。)
私自身も、ペポルインボイスを詳しく理解しているわけではありません。今後このペポルインボイスと言う名前が出てくると思います。
今後情報提供していきます。

 

仕入先から電子によりインボイスが提供されるようになってきます。そのための対策は?

対応策 仕入インボイスをペポルインボイスやEメール等で受信し、保存可能とする。
対応できるソフト(SX、FX2,まいスター、FX2クラウド、FXまいスタークラウド、FX4クラウド)証憑保存機能で保存が出来ます。(オプション料金が発生します。)

証憑保存機能の料金設定(税抜表示)オプション料金(担当者にご相談ください)

証憑保存機能で受信した仕入インボイス(電子)から仕訳を生成することが出来ます。
流れが、インターネットでの送信や大企業の独自の請求書システムへの入力に変わりつつあるような雰囲気になってきました。特に大企業では電子での請求にすることにより郵送代の削減が図れると思われますので積極的に勧めていくと思います。紙での手形発行も2026年までとなっています。今は電子手形「電子記録債権」に変わりつつあります。

 

Q得意先から電子によるインボイスの要求がされる。対応策は?

対応策:売上インボイスをペポルインボイスやEメール等により送信可能とします。
対応できるソフト SX、FXクラウド、FXまいスタークラウド

 

Q仕入インボイス(紙・電子)の記載内容(事業者登録番号等)の確認が必要となる。どうしたらよいか?

対応策 仕入インボイス上の事業者登録番号が国税庁のサイトに存在しない場合には警告を表示します。
国税庁のサイト 適格請求書発行事業者公表サイト

仕入インボイス上の発行者名が国税庁のサイト上の事業者登録番号に対応する商号や屋号等と異なる場合や過去に存在しない組み合わせの場合は、適格請求書発行事業者かどうかの確認を促します。

Q 経過措置の対応について

消費税の仕入税額控除(経過措置の対応)
免税事業者等からの仕入の概要

令和5年10月1日~令和8年9月30日まで 80%控除
令和8年10月1日~令和11年9月30日まで 50%控除

期間をまたがる場合 (令和8年9月30日以前と令和8年10月1日以降が混在する免税事業者等からの課税仕入はエラー警告がでます。)
この時期は期間を分けて入力する必要があります。8%から10%に消費税率が変更になったときも同じようにやりました。

 

仕訳時の課税区分で対応します。

課税区分 適格事業者からの仕入 適格事業者からの仕入れの返還 経過措置の事業者からの仕入 経過措置の事業者からの仕入れの返還
課税売上に対応する課税仕入 51 52 53
非課税売上に対応する課税仕入 61 62 63
課税売上と非課税売上に共通して対応する課税仕入れ 71 72 73

適格事業者登録番号が設定されているかどうかによってエラーが表示されます

例えば
課税区分「52」を入力しているのに適格請求書発行事業者である取引先が入力してあった場合は警告がでます。
課税区分「5」「51」が入力されているのに、適格請求書発行事業者でない取引先が入力されている場合には警告がでます。

仕訳の入力するときに、「実際の仕入れ日」及び「年月日」を基準にして、適格請求書発行事業者であるかを判断します。
これらに対応するにあたり、インターネットに接続することで、最新の適格請求書発行事業者公表サイトのデータを活用して整合性をチェックします。

 

インターネットについては、有線、無線がありますが今のパソコンでしたら、無線LANが標準設定になっていると思います。
パソコンのインターネットアクセスで暗証番号を入れれば接続することができます。
TKCのソフトには、Microsoft Defender Antivirusというウイルス対策プログラムがレンタル料に含まれています
すでに自社でウイルスソフトを購入している場合は、そのままそのソフトをお使いすることが出来ます。

適格請求書発行事業者の登録番号の入力・更新(令和4年6月より)
取引マスタに「適格請求書発行事業者の登録番号」の入力欄を追加しました。すでに登録できるようになっています。

 

インボイス制度開始後の楽になる仕訳入力方式の解説がありました。

レシート入力方式(大幅レベルアップ)変更点の解説
スライドを見ながら、レシート入力方式の概要を学びました。ただ制度のスタートが令和5年6月からシステムが提供されます。

  • 税抜き金額での入力に対応します
  • 税率別の取引金額の合計から仮払消費税等を計算します。
  • 免税事業者等からの課税仕入れに対応します。

 

販売管理システムの対応

令和4年10月版の改定予定

適格請求書等の発行

事業者登録番号等の表示が出来るようになります。

FXクラウドでの販売管理 令和4年10月から表示が可能
SX等の場合 令和4年11月からの表示が可能

1納品書、請求書、領収書を適格請求書として発行できるようにします。

紙での発行に加え、メールやペポルインボイスによる発行も対応します。

 

販売管理機能 (いいなぁと思っている改正点)FXまいスタークラウド/FX2クラウドのみ

フォームカスタマイズ機能の搭載

印刷フォームのカスタマイズを可能とします。得意先からの指定伝票や自社独自の専用伝票・請求書等、自社や得意先のニーズに合わせたオリジナルの印刷フォームを作成、印刷できるようにします。今まで、お客さんが独自で作っていたものを、販売管理機能で作ろうと思っていも、フォームが固定されていたため、イメージした通りのものが作成できませんでした。新規にこれでダサいとは言われなくなるかと思います。

領収書の印刷機能 

現金売上にかかる領収書を印刷できるようにします。

令和5年4月版の改定予定(販売管理機能)

FXまいスタークラウド/FX2クラウドのみ

  • 他社販売データの読込(CSV、API連携等)
  • 日々の取引で蓄積された実績データに基づき、優良商品(高成長・高粗利の商品)等を確認できるようにします。
  • インボイス対応

消費税の端数処理(税率ごとに1回)に対応します。

 

クラウドシステム料金について

FXクラウドシリーズの導入を考えている場合には、月額料金の範囲内で、次のシステムやサービスを利用することが出来ます。
会計ソフト、給与ソフト、販売管理ソフトは標準的に使えるほか、次のシステムもレンタル料の中に含まれています。

  • スマート業績確認機能
  • PXまいポータル    (スタンドアロン型は有料です。)
  • 年末調整プログラム
  • 電子納税かんたんキット (スタンドアロン型でも無料です)
  • 請求書等のメール送信機能(FX2クラウドのみ)
  • インターネットバンキング連動システム
  • TKCシステムまいサポート

月額レンタル料

FXまいスタークラウド 月額8,800円(税込)
FX2クラウド 月額15,400円(税込)
FX4クラウド 月額 55,000円以上(税込) 相談に応じます

もし、請求書等のメール送信機能を使いたい場合には、FX2クラウドのみの対応とないます。

レンタル料
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