所内研修

所内研修 令和5年2月分

2023年2月20日

令和5年2月の所内研修

 

2月10日(金)に所内研修を行いました。

証憑保存の説明
1月に引き続き、クラウド化が進んでいる税理士事務所の動画を見ました。

 

証憑保存について

まず、概要としてTKCの動画があります。2分程の短い動画です。

動画再生 | TKCグループ

この証憑保存システムですが、当事務所では約15%のお客さんしか使っていない状態です。
ただ、今年の10月から電子インボイス、来年の1月からは電子取引が本格的に始まります。
電子取引の保存でひとつのツールとして考えてみてはいかがでしょうか。
お客さんが使うときにしっかり説明できるように研修を行っています。

今は、使いずらい面もありますが、TKCを利用している会計事務所からTKCへ改善要求を出して少しずつ改善している状態です。

 

仕訳の入力方法は3つ

  • 証憑からの仕訳計上
  • 仕訳への証憑貼付
    証憑を確認する人と仕訳入力を行う人が異なる場合
    「銀行信販データ受信機能」や「業務システムと連動」をする場合
  • 仕訳入力時の証憑保存(都度スキャン)

事務所では「銀行信販データ受信機能」(フィンテックと呼んでいます。)も同時に勧めています。
よって、「仕訳への証憑貼付」をお勧めします。

 

もし不明点があれば、クラウド会計の場合は「TKCシステムまいサポート」を利用することが出来ます。料金はレンタル料の中に含まれています。
システムに慣れているオペレータは、高い専門知識を備えてます。またリモートディスプレイで操作を手伝ってくれたりします。

 

証憑保存の改訂 (2024年3月改訂)について

①「書類の分類」「書類の種類」のCSV切り出し・読み込み機能の搭載

②仕訳閲覧時の「取引内容」確認・編集機能の搭載

③タイムスタンプの変更

令和4年から本格的に始まった証憑保存機能

令和4年からFXシリーズに証憑保存機能が普通に標準機能として提供されています。
保存は、TKCのデータセンターです。

このTDSは、平成29年1月4日よりスタートしました。

その当時は、「TKC証憑ストレージサービス」が正式名称でした。略して「TDS」です。会計ソフトとは別システムでした。

スタンドアロン型でも利用できます。(ただし、保存をするのでネットに繋がっているのが条件になります。)

平成29年のときは、その当時は使用料(従量制)もかかっていたため所内では積極的にお客さんに勧めていませんした。
(事務所では電子帳簿のみ申請をしていました。)

iPhoneによる保存に対応 平成29年5月1日

令和2年9月17日から「領収書等AI読取りオプション」開始

領収書や請求書に記載されている内容を高い精度で読み取る機能です。

認識率 TDS標準 AI読取オプション
請求書 40%~70% 約90%
レシート 80%~90% 90%~95%
レシート以外の領収書 40%~70% 約90%

このAI読取オプションの料金(税込)

100枚まで 2,200円
追加20枚ごと 440円

 

令和4年からは「証憑保存機能」に名称が変わりました。そして利用料が無料になりました。
使うかどうかは別として、会計システムの中に入っています。(ただし、容量の保存料金とAI読取機能は料金を頂いています。)

スマートフォンで写真を読み込むことも出来るし、スキャナーでの読込は速いです。(専用のスキャナーをお勧めします。)

費用は掛かりますが、他社のシステムを使う選択肢を考えているのなら、連動しているこのシステムを利用してみたらいかがでしょうか?

 

詳細に見ていくと

「書類の分類」「書類の種類」のCSV切り出し・読み込み機能の搭載

会計事務所が「書類の分類」「書類の種類」を標準化している場合等を想定し、CSV ファイルを読み込んで登録できるようにします。
(登録した情報をCSVファイルに切り 出せるようにもします)。

また、書類範囲証明書(及び同付表)をベースとしたCSVフ ァイル(サンプルファイル)を別途ご用意します。(TKC側)
どのような「書類の分類」「書類の種類」は現在導入しているお客さんのファイリングをみて所内で標準的なファイリングを作成しようと思っています。

このマークスの標準のひな形を決めないとなりません。(個人の確定申告後に考えようと思っています。)
(最終的には、システム管理担当者を中心となりTKCの事務所担当者を巻き込み情報収集して決めていきます。)

あるお客さんの一覧です。
(最終的には、お客さんと話して決定しますが、初めてのことなので試行錯誤を重ねながら行っています。)

書類の種類 書類の分類 保存方式
請求書(電子) 請求書 電子取引データ
請求書(紙) 請求書 スキャナ保存
自社発行 請求書 請求書 スキャナ保存
領収書(電子) 領収書 電子取引データ
領収書(紙) 領収書 スキャナ保存
レシート(紙) レシート スキャナ保存
その他(電子) その他 電子取引データ
その他(紙) その他 スキャナ保存
計上済(領収書 紙) 計上済 スキャナ保存
計上済(自社発行 請求書) 計上済 電子取引データ

令和5年6月から階層が出来るので、今はこのように分けていますが、また階層を変える可能性もあります

 

仕訳閲覧時の「取引内容」確認・編集機能の搭載

FXシリーズ側で仕訳を閲覧する際、証憑の画像だけではなく、証憑保存機能側で入力した「取引内容」の項目を確認・修正できるようにします。
現在は、証憑書の画像だけ表示されます。

 

今まで、仕訳に添付していた内容を直すにあたって、証憑保存機能の方を立ち上げて直さなければならなかったのが、この仕訳に添付されている領収書を開くと、
その下に読み込んだ内容があります。そこを直すことが出来ます。

 

 タイムスタンプの変更

タイムスタンプの認定に係る制度改正を踏まえ、証憑保存機能で利用するタイムスタ ンプを、(株)TKCが運営・発行する「TKCタイムスタンプ」(一般社団法人日本デー タ通信協会認定)から、アマノセキュアジャパン(株)が運営・発行する「アマノタイム スタンプサービス 3161」(総務大臣認定予定)へ変更します。

利用するタイムスタンプの変更で特に問題ありません。
料金も上げる予定も今のところありません。保存容量の料金を細分化していますので、出来るだけ多くの関与先さんに使ってもらいたいと思います。

 

 

証憑保存の改訂(2023年6月改訂)について

適格請求書(事業者登録番号)への対応

①記録項目として「適格請求書発行事業者の登録番号」(以下、事業者登録番号)を用意 し、入力できるようにします。
②入力された事業者登録番号から、国税庁の適格請求書発行事業者公表サイトで公表さ れている氏名又は名称を取得して「取引先名」に表示します。
アイコンをクリックすると、証憑保存機能の「取 引内容」がスライドして表示されます。

 証憑からの仕訳計上機能の改訂

①設定により、証憑保存機能に入力した「取引年月日」及び「備考」等を、仕訳の「年月 日」「元帳摘要」にそれぞれ連携できるようにします。
②証憑保存機能から受信した取引先名、及び事業者登録番号を取引先マスターへ更新(取引先の新規登録、既存の取引先への事業者登録番号の追加)できるようにします。

苦情が多かったスキャンしたデータを読み込むときに、日付が「本日の日付」の日になってしまいます。
毎日しっかりデータを入れているところや問題ないですが、設定により、証憑保存機能に入力した「取引年月日」及び「備考」等を
仕訳の「年月日」「元帳摘要」にそれぞれ連携できるようにします。

ペポル仕入インボイスの受信機能の搭載

ペポル仕入インボイスを受信できるようにします。

 

 「書類の分類」「書類の種類」のフォルダ階層表示

書類の閲覧画面で、「書類の分類」「書類の種類」をフォルダとして階層表示し、保存されている証憑をより分かりやすく確認できるようにします。

 

 証憑の検索機能の強化

巡回監査支援システム、FXクラウドシリーズの巡回監査機能でチェックを付した証憑、付していない証憑を検索機能により検索できるようにします。

 

 

今後の改訂について

次の改訂予定項目については、[2023年06月版]提供後、順次対応する予定です。

(1) 自計化システム未利用パソコンでの証憑保存
当機能については、現場担当者が保存した電子取引データを保存した後、経理担当者が 承認(確認)する機能とあわせて検討しています。
承認機能がないために他社システムが 採用されたという事例もあり、優先度をあげて検討しています。

 

(2) スマホアプリの操作性等の改善
電子取引データへの対応、端末に応じたデザインの自動調整、画面展開の見直しなどの 刷新を予定しています。
また、令和5年度税制改正大綱では書類の大きさ情報の保存が不要とされたことから、書類の大きさ情報の入力欄の廃止も含めて検討しています。

(3) 証憑保存機能の画面で、当該証憑が仕訳に貼付されたかを確認できる機能
スタンドアロン版のシステムなど、データが複数のパソコンに復元されている場合等、 どのデータを対象として貼付済みと判断するかといった課題を含めて検討中です。

 

インボイス制度の情報提供をしました (免税事業者用)

1月末のニュース発送には、「事務所通信 消費税インボイス制度「免税事業者用」臨時号Ⅱを一緒に送付しています。
また、関連するインボイス制度の資料も入れています。

適格請求書発行事業者の登録を行うのかそれとも免税事業者を継続する際のポイント

適格請求書発行事業者の登録を行う際の留意点
免税事業者を継続する際のポイント

 

マークスでは、関与先の黒字化支援で変動損益計算書の利用を勧めています。

税理士法人マークスでは、新規顧問先にはクラウド会計を原則としています。
時代の流れが、クラウド化になっています。そのために、スタンドアロン型の説明をあまり行っていません。

事務所では、関与先の黒字化、書面添付、申告是認の3つを柱に掲げています。

FX2クラウドのレンタル料 15,400円(税込み)
同時接続は2人まで
給与の人数は無制限。PXまいポータルも登録制限はありません。
雑誌「戦略経営者」の郵送

 

FXまいスタークラウドのレンタル料  8,800円(税込み)
同時接続は1人まで 増やすことが出来ません。
あんしん給与は30名までの処理可能
PXまいポータルも30名までの登録可能

共通の機能

販管システムは、SX2相当の機能です。
PXまいポータル
電子納税かんたんキット
スマート業績確認機能
TKCシステムまいサポート

 

この記事はどうでしたでしょうか?
「内容が良かった!!参考になった。」「悪かった!!分かりにくかった。」 どちらかの〇にクリックして頂けると助かります。
今後の文章の改善につなげようと思っています。
左がgoodの〇です。 右がbadの〇です。

 

-所内研修