継続MASとは
月1回、全体会議の中で所内研修を行っています。
10月の研修内容は、TKCシステムの継続MASシステムです。
簡単にいえば、経営計画を作成するツールです。
直接、関与先さんが使えるソフトではないですが、税理士法人マークスの担当者と一緒に画面を見ながら作成することができます。
なお、短期経営計画の作成については、「5つの質問」から簡単に作成することが出来ます。
TKCシステムを使っているテキストには、継続MASは、標準業務であることがうたわれています。
このソフトで過去データを引っ張って作成することが出来るのは、TKCの会計システムを使っていることが条件です。
事務所の現状は
使用件数はここでは、記載はしませんが、この継続MASシステムを使っている関与先さんが少ないのが現状です。
今後、システム推進責任者として現在、所内研修を通じて勧めていっています。
今回実際に継続MASを有効に使っている他のTKC会計事務所の動画を見ました。
(ここでは、動画をお見せすることはできません。)
継続MASの効果は?
経営計画を作成することにより、目標値が明確になります。この数値がベンチマークの役割をします。
ただ、漠然と行動するよりも、目標値があったほうが、やりがいがあります。
(PDCAサイクルを行うことにより早めに対策をすることになります。)
PDCAサイクルを理解するためにはこちらの記事を 今回は、以下の2点の説明をしていきます。 付加価値が増やすような計画書を作ろう。 法定福利費について知っておこう。 付加価値を増やすためには まず「付加価値」とは限界利益のことです。 そこで、「付加価 ... 続きを見る
事務所通信の補足説明 10月分です。
事務所通信 2022年10月号 補足説明
税理士法人マークスの目指しているところは
関与先様の黒字決算の実現
書面添付の実行
申告是認
この黒字決算の実現に必要なツールが、継続MASでの予算設定だと考えています。
継続MASシステムで出来ること
継続MASシステムでは以下のことが出来ます。
- 1年の短期経営計画
- 5年の中期経営計画 (将来に対するビジョンを明確にします。)
中期経営計画では、現状分析、他社との比較、SWOT分析を行うことができます。
TKCの会計システムを使っている場合、過去3期分のデータを引っ張ってきます。
どちらを実行するかは、どちらでもいいです。まずは完璧でもなくてもいいので作成してみることから始めませんか。 中期経営計画を作成しておおまなか流れをつかんでから、短期経営計画を作成するか。 将来のことは分からないので、とりあえず今期の経営計画だけ作成するか。(中期経営計画は次の課題)
ちなみにTKCの継続MASは予算の積上げて作成するのではなく、年間計画を決めて、それを月次に展開するやり方をとっています。
私は、エクセルで月次ごとの数字を入力した合計が予算額を作成する方法の方が好きです。
この私が思っている数字と継続MASで作成した数字の差異は、何回も予算を作成していくうえで解決していきます。(理解が深まっていくため)
早期経営改善計画策定支援事業(ポスコロ)
この通称「ポストコロナ持続的発展計画事業」でもこのTKCの継続MASシステムを使うことが出来ます。
銀行へのデータは、「TKCモニタリング情報サービス」を使い、試算表を電子データで送ることが出来ます。
(なお、作成にあたりましては別途費用がかかります。)
通常枠の場合
補助対象経費 | 補助率 | 上限 |
計画策定支援費用 | 2/3 | 15万円 |
伴走支援費用(期中) | 2/3 | 5万円 |
伴走支援費用(決算時) | 2/3 | 5万円 |
ここからおおよその支援費用を判断してください。
過去の事例においても、この伴走支援(旧モニタリング支援)を行ったことにより、売り上げ増加の効果が見込まれたため、伴走支援が重視されています。
中小企業庁:早期経営改善計画策定支援 (meti.go.jp)
当事務所は、「認定支援機関」でもあります。2012年11月から支援機関となっています。
いつ継続MASを行うのがベストか?
本当は、事業開始前に次期経営計画を立てるが一般的です。(継続MASシステムのPDCAサイクルでは決算日前になっています。)
決算報告の時期で行っています。決算報告の時は、企業防衛制度でリスクヘッジができているか報告します。
私は小さな会社でも行ってもらいたいため、申告月に決算報告をしたときに次期予算を作成してもらっています。
そしてFX会計ソフトに落し込むことにしています。(すべてのお客さんで出来ていません。)
月次決算を締める前のため、初月から予算案との比較がすることが出来ます。
(初月はすでに会計期間が終わっていますので、対処することは出来ません。)
まずは、「5つの質問」から行って、翌期から調整していったら良いと思います。