所内研修

所内研修 令和4年12月分

2022年12月21日

月1回、全体会議の中で所内研修を行っています。

12月は、慰安旅行の出発前に行いました。
今回は、TKCシステムの新機能の提供予定の確認をメインに行いました。
(前回の続きのPXまいポータルの確認もしました。)

インボイス制度 適格請求書発行事業者の登録番号の入力・更新(すでに実施済)

 国税庁の公表サイトの更新タイミングや、新設法人等の登録時期の特例で適格請求書発行事業者かどうかの判定は常に最新データと照合しています。

仕訳入力時

月次決算時(会計事務所側が行う閉めるとき)

年次決算時(会計事務所側が行う決算が確定した時)

これらのときに、最新データと照合してチェックしています。

適格請求書発行事業者情報は、国税庁HPからTKCのサーバーにすべて入手しており、お客さんのクラウド上からこのTKCのサーバーに照合しにいくという形を取っています。

 

取引先マスターへの登録番号への項目追加 (すでに実施済み)

取引先の適格請求書発行事業者番号を入力できるようになりました。

公表サイトへの実在有無を更新前にチェックをします。
適格請求書発行事業者の登録番号更新時、公表サイトから「登録日」および「失効日」を取得して更新します。

 

適格請求書等の発行 (すでに実施済み)

売上インボイスの発行 (FXクラウドシリーズの販売管理機能)

適格請求書発行事業者となる場合は、売上インボイスの記載事項の充足させる必要あります。

相手に渡す請求書には

  • 適格請求書発行事業者の氏名又は名称及び登録番号
  • 取引年月日
  • 取引内容(軽減税率の対象品目である旨)
  • 税率ごとに区分して合計した対価の額(税抜き又は税込み)及び適用税率
  • 税率ごとに区分した消費税額
  • 書類の交付を受ける事業者の氏名又は名称

帳簿は今まで通りでOKです。

仕入先の氏名又は名称
取引年月日
取引内容(軽減税率対象品目である旨)
取引金額(対価の額)

ただ、マークスで使っているTKCシステムでは、仕訳から消費税の集計を行うため、その仕入れが適格請求書発行事業者からかどうかを区分するために仕入先の氏名や名称について
きっちり入力するようになります。

 

上記の要件を満たす請求等を紙で発行が出来るようになりました
メールによる発行(令和5年10月予定)
ペポルインボイスによる発行(令和5年10月予定)

今、読んでいる本
落語×解説でわかるクマオーの消費税インボイスの実務 令和5年施行版 税理士 熊王征秀著

 

この本の中に「インボス」の説明に、以下のように書かれていました。

一言でいえば仕入先の納税証明書のことさ。自動車税の納税証明書がないと車検が受けられねえだろ?あれと同じように仕入先が発行したインボイスがなけりゃ仕入税額控除ができねえことになるんだよ。

とても分かりやすい言葉で書かれています。私も消費税法の勉強をしているときこの先生の本をたくさん読みました。

 

何を売上インボイスとするのかを決定する必要があります。

得意先ごとに納品書、請求書、領収書のいずれを売上インボイスとするのかを設定ができるようになりました。

 

ペポルインボイス(売上)の送信  (令和5年10月予定)

ペポルインボイスは、もう少し私自身が調べる必要があります。

ペポルインボイスは、請求データをそのまま送信・受信できる仕組みです。
受け取ったデータから自動で仕訳を生成し、計上できます。

 

仕入インボイスの受領・仕訳計上について

「電子取引・インボイスワークブック Vol.2」では、自社発行インボイスの対応のことが記載されています。

「電子取引・インボイスワークブック Vol.3」では、受取インボイスの対応のことが記載されています。
(事務所の担当者に一人一冊のみお渡しています。)

免税事業者等からの課税仕入(経過措置)への対応 (令和5年6月対応予定)

「電子取引・インボイスワークブック Vol.3」のP16~19に概要が記載されています。

TKCシステムでは、免税事業者等からの課税仕入れの対応は、消費税額を計算する上で、適格発行事業者からの消費税を区別するために、新たな課税区分を設けています。

52 免税事業者等からの課税仕入れ(課税売上) 今までは「5」で対応
53 同課税仕入れ(免税事業者等)に係る対価の返還 今までは「51」で対応
62 免税事業者等からの課税仕入れ(非課税売上) 今までは「6」で対応
63 同課税仕入れ(免税事業者等)に係る対価の返還 今までは「61」で対応
72 免税事業者等からの課税仕入れ(売上げ共通) 今までは「7」で対応
73 同課税仕入れ(免税事業者等)に係る対価の返還 今までは「71」で対応

仕訳入力時に、控除割合(最初の3年間80% 次の3年間50%)をもとに仮払消費税等を自動計算し、修正不可とします。

 

仕訳のチェック機能 免税事業者等の可能性を注意喚起 (令和5年6月対応予定)

FXクラウドシステムに入力時に、チェックが入ります。

  • 「免税事業者等からの課税仕入れ」について、取引先が適格請求書発行事業者ではないか?
  • 「適格請求書発行事業者からの課税仕入れ等」について、事業者登録番号が有効か?
  • インボイスの保存義務が免除される課税仕入れを処理する科目(口座)にもかかわらず、「免税事業者等からの課税仕入れ」としていないか?
  • 「適格請求書発行事業者からの課税仕入れ等」の消費税額等は自動計算されたものか?
  • 「課税売上げ」の消費税額等は自動計算されたものか?

インボイスの保存義務が免除される課税仕入れを処理する科目は、3万円未満の交通費や通勤手当などの一部は、インボイスの保存が要件とされていません。

3万円未満の自動販売機及び自動サービス機により行われる商品の販売等

国税庁のHPのQ&Aでは、問34に該当します。
適格請求書の交付が困難な取引として、交付義務が免除される取引にはどのようなものがありますか。

 

ペポルインボイスの受信(令和4年6月搭載予定)

証憑保存機能に搭載されます。証憑保存機能の項目でも述べています。
ペポルインボイスって何という状態です。
ネット上でのやり取りになります。

 

クラウド化への変更予定

ひとつのパソコンのハードディスクで管理することからクラウド上での管理になります。
事務所では、クラウドシステムを推進しています。これから2年かけてお客さんのクラウド化を推進しています。

給与計算機能のクラウド化

令和5年11月から給与計算がクラウド化になります。今までは、お客さんのパソコンにデータが入っていたので直接見に行くことが出来ませんでした。

事務所にいながら見る方法も実はあります。

TISCバックアップデータを利用して、バックアップデータを復元して見る方法
リモートディスプレイサービスでお客さんのパソコンに直接つないでこちらで操作する方法
お客さんのパソコンを一時的にお借りする

これらの方法がありましたが、来年11月からは、クラウド上で操作が出来るようになります。
FXまいスタークラウドですと、1回線しか接続することが出来ないですが、FX2クラウドは3回線が標準装備となっています。
よって、複数回線があるFX2クラウドをお勧めします。FXまいスタークラウドでは機能が制限されているのも理由の一つです。

令和5年11月予定 給与システム クラウド化 (年末調整を除く)
令和6年11月予定 給与システム クラウド化 (年末調整を含む)

 

販売管理システムのクラウド化

令和4年11月 クラウド化になりました。
令和5年4月 他社販売管理データ読込可能(CSV、AP連携等)
令和5年10月 SX2相当機能(販売のみ) FXまいスタークラウドは販売のみ利用可
令和5年10月 電子インボイス対応
令和6年6月 SX2相当機能(販売 利用可能) FX2クラウドのみ

他社販売管理システムで請求書等を発行している場合でも、売上データ、入金データをFXクラウドシリーズの販売管理機能で読み込むことにより、財務会計機能へ仕訳連動して変動損益計算書、得意先別月報などの業績管理機能に活かすことができます。

 

 

その他のシステムのクラウド化 

 

令和5年6月予定 DAIC2 → FX2クラウド (建設用)
令和5年6月予定 MX2   →    FX2クラウド(医業用)

マークスでも何社か「DAIC2」「MX2」を使っている会社があります。随時、提案していきます。

 

証憑保存機能の改訂予定

 

令和4年1月からFXシリーズの標準機能である「証憑保存機能」に変わりました。まだ、使い勝手が悪いですが、これから改訂されていきます。

スキャナーでスキャンして保存する方が時間的短縮になります。 事務所では、モバイルのスキャナーを購入しました。
マークスのお勧め品 No.3 iX100

スキャンで領収書を読み込ませるのは、楽です。インターネットで購入しました。

 

令和5年3月改訂予定 詳細

「書類の分類」「書類の種類」のCSV切り出し・読込機能

「書類の分類」「書類の種類」の初期設定でマークス側でお客さんと相談しながら作成します。
事務所で「書類の分類」「書類の種類」が標準設定した場合にCSVで読み込ますことが出来ます。
税理士法人マークスでは、まだ標準化していません。もう少しレベル改訂された来年6月に打ち合わせしようと思っています。
所内の今後の課題です。

仕訳閲覧時の「取引内容」確認機能

FXシリーズ側で仕訳を閲覧する際、証憑の画像だけでなく、証憑保存機能で入力したすべての「取引内容」の項目を確認できるようになります。
(今までは証憑の画像のみしか確認出来なかったため、拡大等したりして確認していたこともあります。)

タイムスタンプの切り替え

アマノ株式会社が発行する「アマノタイムスタンプサービス3161」に変更になります。

 

令和5年6月改訂予定 詳細

 

記録項目の追加で「適格請求書発行事業者番号」を用意して入力できるようになりました。

 

ペポルインボイス(仕入インボイス)を受信できるようにします。

 

証憑からの仕訳計上機能の改訂(これはうれしい改訂です。)

証憑からの仕訳計上機能は、当初、レシート等の現金精算を前提とした立替業務を想定していたため、証憑の「取引年月日」は仕訳の「実際の仕入年月日」に連携し、仕訳の年月日は自計化システムの「本日の日付」となっていました。しかし、発生主義を前提とした入力も出来るようにと言う要望があり、証憑の「取引年月日」と仕訳の「年月日」へ連携できるようになりました。

 

「書類の分類」「書類の種類」のフォルダ階層表示

フォルダの階層表示ができるようになりました。また保存済みの証憑については、フォルダ間のドラックアンドドロップにより移動が可能となりました。

 

 

Windows8.1パソコン マイクロソフト社のサポートが終了します。

令和5年1月10日(火)をもってサポートが終了します。1か月を切りました。

Windows11の購入をお願いします。事務所内でも数社がまだ変更出来ていない状態です。
もし、これ以降パソコンに問題が起きても動作の保証はできないことになっています。

パソコンの購入について

事務所でもTKCを通じて新しいパソコンを購入することも出来ます。担当者にお聞きください。

ネット購入してもOKです。
電気屋さんでパソコンそのものを見て決めてもOKです。

税理士法人マークスではパソコンが重要なツールとなっているため、5年ごとに新しいパソコンに変えています。
(5年の保守契約をしているため)

パソコンが新しいと時間の短縮化や効率化に役立っています。(ディスプレイーもあるので紙出力の減少に繋がっています。前よりも)

私のパソコンは、令和5年2月に新しいパソコンに変わりました。東芝のダイナブックのノートブックG83/HSです。(ビジネスモデル用)

CPU    Corei7
メモリ   8GB
SSD   256GB

DVDドライブが装備されていません。A4サイズで薄型で持ち運びも楽です。バッテリも長持ちします。

 

最新のパソコンでも一つ前の型でも大丈夫です。
この年末年始が家電量販店のセール時期で狙い目かもしれません。
お勧めは5年~7年を使うと考えると「Core i7」 「メモリ8GB」をお勧めします。Core i3では動作がかなり遅いと思います。

来年1年間情報発信していきます。来年もよろしくお願いします。

 

 

 

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