今回の主な論点は3点です。
インボイス制度の再確認
証憑存機能のレベルアップ 2023年9月版
FXクラウドシリーズ販売管理機能でエクセル読込 2023年10月版
インボイス制度の再確認をしました。
インボイス1カ月を切りましたが、まだインボイス番号を付していない請求書や領収書が半数以上ありますね。
10月1日になったら一気に増えるのだと思います。
インボイス制度で問題になってくるのが、受取側の領収書がどうなるかです。
正直に言いますと、入力をしながら修正をしていくのがいいです。
10月1日が来てから判断するしかないです。ただその請求書や領収書がインボイスに対応しているかどうかはチェックする必要があります。
逆に、インボイスでない請求書等は、この請求書等がインボイスでないことを説明するために、この領収書等はインボイスではありません。と
報告するのも一つの手かもしれません。
今、懸念しているのはクレジット関係の明細書です。このクレジット明細はインボイスに対応していないですが、今このデータを読み込んでいます。
手入力でインボイス番号等を入れるとなると大変になります。Amazon、楽天です。また屋号と商号名が違ってくるとイメージがわかなくなります。
フランチャイズの場合、屋号で管理していたところが、商号名を引っ張てくると何の会社か分からなくなってきます。
こちらも、別途請求書等が必要となってきます。ひと手間かかります。
Q 請求書や領収書の発行を受けない取引について
家賃の口座振替など、支払いの都度インボイスが交付されない取引について、賃貸借契約書や通帳などの複数の書類でインボイスの要件を満たすことを確認しましたか?
契約書にインボイスとして必要な記載事項の一部が記載されており、実際に取引を行った事実を客観的に示す書類(通帳等)とともに保存しておけば、仕入税額控除の要件を満たすこととなります。
【参考】国税庁Q&A問93
10月1日からのこの辺のチェックがあわただしくなります。もしかしたらすでに大家さんからインボイスが書かれた資料もらっていませんか。
気付かずに捨ててはいませんか?
個人さんの場合は、番号を聞かないと分かりません。
Q 仕入明細書について
自ら作成する仕入明細書で仕入税額控除を受けるためには、取引先の確認を受け、保存することを確認しましたか?
・必要な記載事項は以下のとおりです。
書類の作成者の名称
課税仕入れの相手方の名称及び登録番号
課税仕入れを行った年月日
課税仕入れに係る資産又は役務の内容
税率ごとに合計した課税仕入れに係る支払対価の額及び適用税率
税率ごとに区分した消費税額等
【参考】国税庁Q&A問84、85
Q 取引先による経費の立替払いについて
取引先が自社の代わりに経費の立替払いを行っている場合、必要事項が記載された立替金精算書および取引先宛のインボイスの保存が必要であることを確認しましたか?
・取引先宛のインボイスだけでは自社のインボイスとすることができません。
・なお、実際の支払先がインボイス発行事業者であれば、立替払いをした取引先がインボイス発行事業者であるかどうかは問いません。
【参考】国税庁Q&A問92
Q クレジットカードを利用する場合のインボイスについて
クレジットカードを利用して支払った場合、仕入税額控除を受けるために支払先からインボイスの発行を受けましたか?
クレジットカードの利用明細書はインボイスではないため、利用明細書だけでは仕入税額控除を受けられません。
ただし、カード会社に支払う年会費等は、カード利用明細書がインボイスとなることもあるので注意が必要です。
【参考】国税庁Q&A問1
今フィンテックを使ってクレジットカードの自動読込をしていますが、商品名やインボイス番号や消費税率までは分かっていません。
クレジットのデータに一緒にこれらもつけてくれると嬉しいです。
楽天の対応も出ていました。
Amazonの対応
この辺も、電子保存で保存が必要となってきます。
Q ETCを利用する場合のインボイスについて
ETCを利用して高速料金等を支払う場合、インボイスとして「ETC利用証明書」の保存が必要となることを確認しましたか?
高速道路の利用に係る領収書・利用証明書のインボイス対応については、各高速道路会社のHPに掲載されています。
なお、「ETC利用照会サービス」サイトにおいて、料金確定後に電子簡易インボイスのETC利用証明書が発行される予定です。
「ETC利用照会サービス」とは電子取引に該当するので、さらに変わってきています。
令和5年9月15日付で公表しています。
高速道路利用に係るインボイス対応(ETCクレジットカード)
(国税庁の資料より)
もし、記載事項に満たしていなかったら
受け取った領収書か請求書にで、こちらで修正・追記等を行うことができません。
もし、記載事項に不備があった場合は、ただちにインボイスを発行した取引先に対して、修正・再発行を依頼しましょう。
領収書や請求書を受け取ったらすぐに確認するようにしましょう。
特に登録番号、適用税率、税率ごとに区分した消費税額等(1枚でインボイスに該当する場合)
証憑保存機能 2023年9月レベルアップのお知らせがありました。
まだ、この証憑保存機能の使用料は、レンタル料に含まれています。ただデータを保存する費用は頂いています。
導入してもらいため、低保存に関しては料金を安めに設定しています。
報告は2点です。
電子取引データを「印刷」操作だけで証憑保存機能に保存できるようになりました。
印刷感覚で保存が出来ます。
承認機能がつきました。
経理担当者から手間なく申請、経理責任者の承認を得て、証憑保存機能に保存承認されたデータにタイムスタンが付されて、仕訳計上対象となります。
FXクラウドシリーズ販売管理機能 2023年10月版
販売管理機能への取引データ読込機能(Excel)の搭載
Excelで管理している売上データをFXクラウドシリーズの販売管理機能でかんたんに読み込めるようになります。
FXクラウドシリーズのため、マイスタークラウド、FX2クラウドともに読込が出来ます。
読み込んだ仕訳は、「複合仕訳形式」で表示されます。
エクセル形式なので、CSV形式の読込は出来ません。
現在でも、エクセルでの仕訳の読込も出来ます。(まだ私自身使ったことがないですが、利用できるかも知れません。)