電子帳簿保存法

領収書・請求書は電子で保存する時代がやってきます。
まずは該当するかどうか調べてみませんか?

 

05電子取引チェックシート_20220221

3つのポイント

1 電子帳簿書類の保存

電子的に作成した帳簿・書類のデータ保存です。当事務所では、FXソフトを使っている会計帳簿のデータはほぼ電子帳簿にしています。
今までは、事前承認が大きな障壁となっていましたが、令和4年1月から事前承認制度が廃止されたことが大きいです。

2 スキャナ保存

紙で受領した書類の画像データの保存です。当事務所で使っている会計ソフトでは、証憑保存システム(TDS)を使っています。
領収書をAI読み込みをした場合は、100枚以内2,200円です。それに保存スペースの費用を頂いています。
保存のみの場合では、1GBの容量を330円/月頂いています。
令和4年1月から事前承認制度が廃止されました。今までは費用の問題がありましたが、利用料を廃止して(AI読み込みは利用料を頂いています)
保存スペースの費用のみ頂いています。
データを保存す容量 + 「領収書等AI読み取りオプション」の料金

3 電子取引関係(全事業者が関係してきます。)強制適用

電子的に授受した取引情報はデータで保存する。(従来は印刷しての保存OKでした。)
今は、猶予期間ですが、令和6年1月1日からデータ保存となります。
どのようなものが該当するか。

1電子メールによる請求書や領収書等のデータ(PDFファイル等)
2インターネットのホームページからダウウンロードした請求書や領収書等のデータ(PDFファイル等)
3電子請求書や電子領収書の授受に係るクラウドサービスを利用
4クレジットカードの利用明細データ、交通系ICカードによる支払データ等を活用したクラウドサービスを利用
5特定の取引に係るEDIシステム(請求書等を電子的に交換できるシステム)を利用
6ぺーバーレス化されたFAX機能を持つ複合機を利用
7請求書や領収書等のデータをDVD等の記録媒体を介して受領

 

どのように保存すればよいのか?

次の要件を満たす方法により保存です。


(真実性の要件)電子データの訂正削減を防止するための要件
1 タイムスタンプが付されたデータを授受する
2 データの授受後にタイムスタンプを付す
3 訂正削減を防止するための機能を備えた一定のシステムを導入
4 社内に訂正削減の防止に関する事務処理規定を備え付けて運用する(追加のシステム不要)

タイムスタンプは、ある時刻にその電子データが存在していたこと及びそれ以降改ざんされていないことを証明するものです。

(可視性の要件)

 

①専用のソフトウェアを導入する。(追加の費用がかかります)
当事務所では、TKCのFXシリーズを利用して、法的な要件を満たした電子取引データを保存機能が搭載しています。
(1GBの保存費用 330円/月 領収書から仕訳を読み込むAI読み込みは100枚につき2,200円)
導入に向けてのコンサルを行っています。
まず、導入にあたっては、業務の流れから見直しを行い、時間短縮に持っていきます。

②専用のソフトウェアを利用せず、社内のルールを策定して、任意のフォルダに格納して保存する。
一定のルールのもとに任意のフォルダに格納して保存したり、索引簿を作成する方法も認められています。

 

所内研修 令和4年5月 電子帳簿法

簡単な問題を解きながら所内研修をしました。

5月の研修内容はコチラ

 

スキャナー保存法でお勧めなスキャナーはこれです。

 

 1番 iX1600   A4フッラグシップ

 

 2番 iX1300  A4エントリー

 

 3番  IX100 A4モバイル

 

購入比較表

 

保存要件(電子取引データ、スキャナ保存)TKCの証憑保存機能使用

  電子取引データ(強制適用) スキャナ保存(任意適用)
税務署への事前申請 不要 不要
対象 最初から一貫して電子データで保存 相手or自社が紙で作成した書類、契約書
受信者側で速やかにタイムスタンプを付す方法 この方法で行います。 この方法で行います。
     
検索性の確保(保存時に検索可能のために必要なデータ)  
取引年月日その他の日付 必要 必要
取引金額 必要 必要
取引先 必要 必要
保存期間    
法人 7年間(繰越欠損金あり10年間) 7年間(繰越欠損金あり10年間)
個人 5年間 5年間
     

タイムスタンプの費用は?

アマノタイムスタンプサービスさんの例を見てみると、ランニング費用(従量課金制)が、月額基本料金が8,000円(税抜)です。この月額基本料金には1,000スタンプ利用分が含まれています。 1スタンプ 8.8円(税込)となります。

セイコータイムスタンプさんの例をみてみると年間契約(従量課金制)(2016年8月現在の資料) 96,000円(税抜) 12,000スタンプ 1スタンプ8.8円(税込)となります。 

税理士法人マークスで勧めているものは、タイムスタンプの料金は頂いていません。
その代わり、データをサーバで管理するための費用はかかります。

データを保存す容量 + 「領収書等AI読み取りオプション」の料金

れから、インボイスや電子帳簿保存を行うにあたって、必要となってくるオプションです。(税抜)

※10年間で、毎月書類100枚を保存した場合の容量が8GBと言われています。
保存量は、決算日での保存量をもとに、年更新となります。導入しやすように0.5GBを設けています。使ってもらえるように最低限の金額です。

領収書の読み取りで、認識率を高めるためには、領収書等AI読み取りオプションに加入することをお勧めします。

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容量でも動画と保管のみの印象は異なります。

1GBで、どのくらい動画が見られるか。スマホでの画質にもよりますが、おおよそ2時間動画が見られます。
1GBで、どのくらいのスマホの写真を保存できるかは、画質にもよりますが500枚ぐらいではないでしょうか。
1枚 2MB前後で考えています。

アップルiCioudは、月額利用料 50GB 130円(税込)となります。アイフォーン自体が高額になっています。

 

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2022年2月27日